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虹色の中にある音の秘密


 色による音の違いについてレポートしようと思っていた矢先に、正月の4日深夜、N.H.Kの興味深い番組に思わず釘付けになりました。その内容は太陽光線をプリズムに当て虹を作り、それを詳しくレンズで観察するとその色と色の間に黒い縦の線が存在していることにある科学者が気づき、それを長年研究したけれども存命中には解明できなかった。その半世紀後にその線の謎が解き明かされるという話です。

 何とその線は元素を表しているという、太陽規模の星には水素とへリュームまでの軽い元素しか存在しないといわれていたにもかかわらずである。太陽の温度ではそれ以上に比重の高い物は出来ないらしい。それなのに今現在存在が分かっている90に及ぶあらゆる元素に相当する黒い線がその虹の中に確認できるそうです。


 星その物の質量が作り出す元素に大きく関係しているという、太陽の大きさからその8倍くらいまでの大きさの星が年老いて中心部の水素がすべてヘリウムに変わった時、温度が上昇し膨張して「赤色巨星」という星に変貌する、その赤色巨星の温度が2億度まで上昇するとへリウムが核融合を起こし炭素が生まれる。さらにヘリウムと炭素が核融合を起こし今度は酸素の誕生となる。

 酸素より重い物が出来るためには太陽等よりはるかに巨大な星が必要となってくる。鉄以上の比較的重い物は50億度を超える超高温でないと出来ないもの、それらの研究の中から分かってきた事は、それぞれの元素はある星が生命を終える時に核融合によって爆発しチリやガスとなって宇宙に降り注いだものだという。ですから元素の数だけの星の命の結晶ということになる訳です。

 特に金のように質量のある元素は想像を絶する圧力と超高温でないととても出来ないもの、星が最後に爆発するときに中心に向かってすさまじい高圧力で凝縮した「中性子星」という物体が出来る、何とその質量はスプーン一杯で数十億トンという超高密度。それらの中性子星同士が衝突した時に核爆発が起こり、何兆度という温度になりはじめて金が出来るのではないかというのです。
 
 私達人間にとっても生きていく上で必要な鉄分とかカルシューム分とか20数種類必要といわれているその元素の祖先は星だったのです。この事で今回色による音の違いが発見できる事も何の不思議もなく必然であるということが科学的にも証明出来るようになり新たな発見が出て来そうです・・・。さてさて!「色」と「音」の関係について、今後どのような着想が自分の中から生まれてくるのか大いに楽しみです。


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