マスターテープのような音に変身 |
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今回開発中のCDスタビライザーはローゼンクランツが得意としている振動面から攻めるものではありません。
CDの制作方法は盤面上に1滴のしずくを落とし、遠心力でラミネートコーティングされたものですから、厳密にいうとその表面は波打っている状態にあります。それが証拠にキメの細かいコンパウンドで磨いてやると見事に音が良くなります。
過去に実験済みです。
盤面の平面度が上がると、非接触式の不安定なジッターノイズっぽい音から、ヘッドにピタッと密着したマスターテープサウンドのような音に変身するのです。
これはピックアップから照射されたレーザー光がピットへのフォーカス精度が上がるのと同時に、ピックアップを上下動させる為のサーボ電流を減じる事にもつながります。その結果音の実在感がグッと増すのです。
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ディスクの反射波を減じ平滑化させます |
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要するにピックアップから発した直接波も、ディスクハウジング内で発生する間接波も同じようにジッターノイズとして音に悪影響をもたらします。不均等にくり貫かれた菱形の5つの穴は、鋭いピークとなる反射波を減じ平滑化させる効果を持っています。
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断続的なサーボによるジッターノイズを軽減
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アナログプレーヤーは一時期日本のメーカー主導でデーターの優れたダイレクトドライブ方式一辺倒になりましたが、音が良くないということで、今では無残にもベルトドライブ式に取って代わられ見る影もありません。
その理由は定速回転を得る為にブレーキを断続的に掛けるサーボシステムにあります。要するに免許取立ての新米ドライバーの運転とそっくりなのです。誰しも経験があるでしょうが、無神経なブレーキの踏み方をする運転手のバスには乗りたくないですよね。
そんな訳で私は今だにCDプレーヤーはCECのベルト方式であるTL-1Xを使っています。しかし如何にベルト式といえども、線速度一定の回転をさせる為には内周部と外周部ではサーボの力を借りて徐々に変速させてやらなければなりません。
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強制的に回すのではなく回りたくなるようにしてやるのです
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その避けられない中で何とかスムーズな回転は得られないかと一生懸命に考え出したのが、当社の得意としている技術の一つである「加速度組み立て」です。
0.2ミリのプラスティック板にカッターでくり抜いた試作品です。番号が見えますがくり抜き加工の順番指定を意味します。
これはスピーカーのネジのトルクコントロールから始ったのですが、車にも応用してタイヤとホイールとボルトの3者で回り始めた力を利用しながら、自分で回ろうとする慣性の力をさらに引き出してやる方法なんです。エンジンのコンロッドしかり、回って戻って、また戻ろうとする力です。
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短所を補い長所を磨くという発想
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この菱形にくり貫いたパターンを見て頂くと解って頂けるでしょう!。リズムに乗ったようにクッ、クッと気持ち良く回りそうでしょう?。サーボによるギクシャクした感じより気持ち良く回るリズミカルな状態が上回ればそのストレスが気にならなくなるのです。
人間的な感覚で言いますと嫌な事は気にしないで、プラス思考で考えれば人生上手く行くというのと似ているかもしれません。
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スタートでのわずかな狂いも出口では大きな狂い
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信号の読み取り段階における最初のミクロのにじみやずれであっても、アンプで増幅されスピーカーで音となって出て来る時には物凄い大きな狂いとなって現れます。何事も最初が肝心です。
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製造に関して
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厚さ0.2ミリの薄いアルミに赤色で表面をアルマイト処理しました。当初何十枚も重ねてレーザー光線で加工すれば安いコストで出来ると思っていたのですが、熱でくっ付いてしまうそうなので、仕方なく1枚1枚くり抜くしか方法がありません。プレスの方法も考えましたが、バリやストレスが生じるので音には良いわけないので止めました。
どんな音質向上アクセサリーを考えるより前に、是非ローゼンクランツのCDスタビライザーを買って下さい。
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使えない機種があります
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V.R.D.S.には使えません。
トレイの開閉動作が乱暴な物も使えない場合があります。
発売時期 11月初旬
予定価格 9,000円前後
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