----- Original Message ----- 
From: <info@rosenkranz-jp.com>  
Sent: Friday, December 29, 2010 17:00:38 
To: "M.M"   
Subject: Re: RK-RCA8 手作りピンケーブル  
M.M様 
お世話になります。 
ピンケーブルの貸し出し有り難う御座いました。 
以下の便で本日返送致しました。 
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ 
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最近の製品は電気を伝える線としてはどれも優秀なのですが、肝心な音楽を伝える線としては如何なものか?、と思える物ばかりです。何でも見せれば良いというものではないと思います。音だけではなく、車もファッションも、世相が全てを物語っています。 
今時の、どぎついハリウッド映画がその代表格ですね。 
さて、今回お借りしたケーブルは全くその逆で、音楽がしっかりとこちらに伝わってきます。俳句や短歌の雰囲気を持っていますね。 
受け手の感受性に委ねるような・・・ 
聴く者が試されているような・・・ 
確かに周波数レンジは狭いですが、そんな事は無かったかのように音楽に入れます。いぶし銀の音とはこういった音を言うのでしょう。あるいは、枯れた味とも言います。 
生き物だけが歳を取るのではなく、物も歳を取り、熟成するという証明ですね。 
従って、100年以上の歳月が成し得たものなのでしょう。そんな思いを馳せると愛おしいですね。 
この目的を忘れずに、あるいは保持した状態で性能を上げる事に製作者は目を向けるべきだとつくづく思いました。でも、いくら声高に叫ぼうとも、分らない人には分らない訳ですから、これぞ正に”馬の耳に念仏”であります。 
お陰さまでオーディオにとって何を欠いてはいけないのか!。答えを頂いたようです。今までもずっとその部分に注力した物作りに励んでいましたので、やっている事に間違いない!と改めて確信を持つに至りました。 
以上のような感想を持ちました。 
貴重な機会を頂戴し感謝申し上げます。 
良いお年をお迎え下さい。 
カイザーサウンド 
貝崎静雄 
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