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STB-1


STB-1 \38,000
CDスタビライザー(CEC専用)TL-1 TL-2シリーズ用



 - 特 長 -

 薄い鍋の形をした母材の中に、ドーナツの形をした副材を入れ、二枚を完全に金属結合させています。

 制動の聞いた、正確な低音はチェロや、コントラバスのソロパートに於いては、まるで弦や左手の動きが見えるかのようです。



 - サイズ -

 直径 105mm 厚み 5.7mm 重さ 400g


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カイザーサウンド有限会社
担 当 貝崎 静雄(かいざき しずお)
E-mail info@rosenkranz-jp.com
Hiroshima Tel 082-230-3456

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STB-1の評価


 音に一段と磨きがかかる専用スタビライザー
高橋 和正

 CECのベルト駆動式CDトランスポートの愛好家がじわじわ増えてきているらしい。TL-1を愛用している一人として嬉しいことだが、組み合わせるコンポーネントによっては、ベルト駆動メカが、メリットばかりとは言えない一面も露呈することがある。『滑らかだがアタックの鋭さが出ない』『エレガントだが迫力がもう少し欲しい』などといった不満が皆無ではないようなのだ。

 ベルト駆動式のメカニズムは、普通のCDメカではダイレクトモーターとサーボ技術でディスクに記録されたデータ-を読み取るのとは違い、ディスクを滑らかに回転させ、殆どサーボの力を借りないでデータ-を読み取る仕掛けである。言ってみれば自然流アナログ的な原理に基づいているわけだ。

 このため普通の駆動方法では必要のないスタビライザーがいる。軽く凸凹のあるディスクを平らにし、フライホイール効果を高めてやる必要が有るからだ。このためにベルト駆動式トランスポートには大きなスタビライザーが付属していて、CD演奏時には必ずこれを併用するようになっているのだが、当然のことながら、このスタビライザーが音に大きな影響力を持っているのである。

  ローゼンクランツのスタビライザー、STB-1は、この点に着目した極めてマニアックな製品である。直径105ミリ、厚さ5.8ミリ、重さ400グラムのこのスタビライザーは、メーカー製TL-1用のものよりも外径が小さく、厚みが厚い分20g程重いが、慣性モーメント(フライホイール効果に効く)は倍くらいありそうだ。これを使えるモデルはTL-1だけでなく、TL-5100や新しいTL-51にも使えるという。但し、これらのものよりは格段に大型だから、STB-1を使うときにはちょっとしたコツがいる。

 外見は何の変哲もない真鍮板の引き物に見えるが、中身は二枚の加工した真鍮版の間にハンダを入れたサンドイッチ構造である。これはローゼンクランツのインシュレーターと殆ど同じ構造である。開発の狙いは先に述べたベルト駆動メカの残された僅かな音の不満の解消であることは言うまでもない。


 
透明さといぶし銀の輝き

 かって私が「ステレオ芸術」というオーディオ誌(廃刊)に執筆していた頃は、スタビライザーはおろか、今日注目されているアクセサリー類は全く製品はなかった。そんな時代でもコンポーネントの性能をフルに発揮させるためには、現在と同様のアクセサリーの力を必要としたから、手作りで現在あるLP用のものは、殆どその原型を作り、試した経験がある。だから今ではこうした類のメーカー製品をわざわざ使うことはしないし、評価もしない事にしていた。

 アクセサリーによる再生音のクオーリティーの変化は、多くの場合、その違いは微妙なものである。測定などで分かることは少なく、受け取る側の心理的な領域までからんで複雑な変化であることが多い。何をやっても変わることは間違いないが、正しい方向に変わる補償もあるわけではない。

 経験の少ないマニアは、何かやることで生じた変化に全て都合のよい解釈を与え喜ぶが、一部の改善は他の部分の改悪を伴うのが普通だから、しばらくするとそれに気づいてまた次の変化を求めることになる。だから私はもっと本質的なアプローチにエネルギーをさくことにしているのだ。

 こんなわけで、ローゼンクランツのインシュレーターの存在も、知っていたが使ったことはなかった。しかし構造がよく考え抜かれていることに感心していたことは事実である。感性は大切だが背景に科学的な思考が伴わないものは本物ではない。変化が感じられるかどうかは別としても、STB-1の考え方は、インシュレーターと同様に私も賛成できる。

 TL-1でのメーカーオリジナルとの比較は明解であった。音の粒立ちがよくなり、一音一音がよりハッキリして全体に透明さといぶし銀の輝きがます。

 演奏家の意図がはっきりと伝わってくるのだ。物性や振動構造をわきまえた設計のせいか、新たな不都合は殆ど感じられないのも良い。

 使い勝手は至極悪い。直径105mmもの、重く薄い円盤を、落とさないように取り扱うことは楽ではないのだ。円周に滑り止めのローレットが刻まれているが、十分とは言えない。

 「宝物を扱うのだから慎重にやるのが当然」と言いたそうな作者の顔が見えてくるような気がするが、マニアにとってはどうってことはあるまい。

A&Vvillage 40号

 STB-1のインプレッションレポート
川原 映二

 ”重い”400グラムだ。ローゼンクランツ初のCDスタビライザーだが、これはベルトドライブメカを有するCEC製のプレーヤー専用という事になる。

 着想は勿論同社のポイントベースに共通だ。 ハンダの海に真鍮を浮かせ、その金属結合によって鳴きを止めようというもの。

 だがサイズが大きい分、精度出しが難しい。表面仕上げは超精密級。

 その上下二枚の真鍮は試聴によって響きの向きを合わせ、なおかつ周辺ハンダ部の掘削の深さもミリ刻み、20サンプル以上の中からベストを決めたというこだわりの産物なのだ。

 純正のコーリアン(樹脂)製のものとの比較では、共振ピークが一気に消滅してしまう印象だ。

 ボーカルは強弱の呼吸が一層リアルなものとなり、これは口先だけで歌うのとは大違い。

 ベースの締まり明快なピッチ感など、音楽の躍動を生き生き伝える点でも、買って損はない!!

オーディオアクセサリー 94号より引用




お客様からのメール


 ----- Original Message -----
 From: S/Y
 To: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Sunday, May 13, 2001 9:59 AM
 Subject: RE: Re: 先日お電話したS/Yと申します。

 貝崎様

 S/Yです。

 昨日ようやく新しいスピーカーが届き、試聴を開始しました。

 STB-1については脱帽です。

 はじめにノーマルで聞き、その後STB-1をセットしました。

 「!!!」よけいなうるささが取れ、音楽を純粋に楽しむことが出来ます。

 取り扱いの悪さには閉口していますが、そんなことを何でもないことの様に思わせる素晴らしい一品です。

 STB-1、発注させていただきます。

 インシュレーターについてはもう少し様子を見させてください。またご連絡します。

 まずは、御礼と発注まで。よろしくお願いします。


 ローゼンクランツ 貝崎 様

 この度は、ローゼンクランツの製品を借用させていただきありがとうございました。

 貝崎さんの人柄が見える、やさしさと慈愛を感じる製品です。

 最近私のシステムも良い状態に仕上がっており、「音は聞くものではなく見るものである」などと思っておりますが、このスタビライザーを使用しますと、「音は見るものではなく、心で感ずるものである」と思う次第であります。

 音の一つ一つが有機的につながり、しっかりと音楽を創り上げ、聞くにつれ曲の中にどんどんと引き込まれて行きます。


 私のオーディオ感は、川の流れのように自然体で音楽を聞きたいと思っており、静と動のグラデーションを感じたいのです。

 生の音(ライブ)は、以外に、歪っぽかったり、音が不安定になったり、良くも悪くも人くささを感じる部分を、ストレートに表現したいと現システムを調整し、満足に近い状態でしたが、今回CDソフトの情報がこれほど丁寧に入れられている事(正しいかは別として)、オーディオでの再生音楽がこれほど芸術的で、生よりも感動的に聞こえることを認識いたしました。

 (今までちょっと雑だな、音がきついなと思っていたCDが、演奏が良く聞こえ、楽器の質がより上等になったように聞き取れます)。

 また、今まで使用した、アクセサリーは、「ケーブル、インシュレーター等、低コストな物も」、レンジが広くなったとか、解像度が高くなった、S/Nが良くなったとかの表現になるものが多かったのですが、これは音楽の内面を描き出す力があると思います。演奏の中のプレーやアーたちの対話が感じられます。

 私のスピーカーは古い2ウェイのものですが、良質のフルレンジを聞く感じです。

 このスタビライザーはCECのプレーヤーにとって最良の友になると思います。

 宮城県 Y


 ------ Original Message -----
 From: S.M
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Friday, April 11, 2008 10:36 AM
 Subject: STB-1+STB-5

 貝崎様

 先日、STB-1とSTB-5を購入したS.Mです。スタビライザーをノーマル、STB-1、STB-1+STB-5など換えて試聴してみました。

 やはり、STB-1とSTB-5の組み合わせが最高でした。楽器の定位がはっきり判り、粒立ちが良く、低域の伸びも感じられました。

 また、ボーカルではみずみずしさが加わり、口の大きさや歌っている人物の表情さえも感じられるような気がしました。

 クラシックでは、間接音が豊かになり、今まで聞こえなかった音がたくさん有りびっくりしております。

 最後に、今まで音が悪い?(個人判断で)と思っていたCDをかけたところ、何んと素晴らしいではありませんか、とても満足の行くものでした。

 本当に「素晴らしい」の一言に尽きると思います。これからも、良い製品の開発を期待しております。

  S.M



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